越境ECの運営には中学生レベルの英語で対応!?注意点やポイントを解説

世界では英語を公用語や準公用語としている国は54カ国にもなり、総人口は21億人を越えています。そんな中、現在日本国内にてECサイトを運用している方や今後海外ECにビジネスを展開していきたいと考えている方にとって、「言葉の壁」が高いからと海外進出を諦めてしまう方も少なくありません。

そこでこの記事では英語を使って越境ECを運用したい方へ向けて「英語を使った越境ECは難しいことではない」と理解していただくため、越境ECビジネスで勝ち抜くための解決方法を詳しく紹介します。

具体的には、

  • 越境ECにどのくらいの英語力が必要なのか?
  • 英語レベルが高いメリット・英語レベルが低いデメリット
  • 越境ECで英語対応する5つの手段
  • 越境ECで英語対応する際に気をつけるべきポイントとは

について解説していきます。

この記事を読んで新たなフィールドでビジネスを展開する後押しになれば嬉しいです。

越境ECにどのくらいの英語力が必要なのか?

越境ECサイトを運用するには、まずサイトの登録・商品説明情報の入力・顧客のメールでのやり取りなど常に英語を使うこととなります。しかし実際のところ越境ECの運用には、どのくらい英語力が必要となるのでしょうか。

中学生レベルの英語で対応可能

越境ECビジネスを運用するには、それほどハイレベルな英語力は必要ありません。もちろん英語スキルが高いことに越したことはありませんが、中学生レベルの英語で海外市場への参加ができます。

実際に越境ECで販売している約7割の方が「基礎や日常会話ができるレベルであれば十分」と回答しています。

越境ECサイトによって異なりますが、EC販売事業者は英語ネイティブではない方も多くいます。不適切な言葉や乱暴な言葉使いをしない限り、たとえ多少の単語や文章の誤りがあったとしても中学生レベルの英語を使って問題ありません。

英語をネイティブとしたユーザーにとって快適にインターネットショッピングを利用するためには、もちろん正しい文法や表現をする方がスムーズにはなるでしょう。

大切なのは相手の質問の意図を理解すること

英語レベルより重要なことは、ユーザーからの質問や依頼している内容の意図を正しく理解してあげることです。返信には綺麗な英文を作ろうとわざわざ長文にすることではなく、シンプルかつ短い文章を心掛けることが大切です。問い合わせをやりとりするユーザーは、下手な英語だからとクレームをつける人は稀なので大きな不安を抱える必要はないでしょう。

また、国内ECを行っているときと同様に、ユーザーからの質問内容は基本的にパターンが決まってくる傾向にあります。そのため返信する英文も同じくパターン化してくるので、よく来る質問内容と回答は社内共有をしておくことで不安なくスムーズに対応できてくるでしょう。

英語レベルを高いメリット・英語レベルが低いデメリット

越境ECを運用する際に、英語レベルを高めるメリット・デメリットはどこにあるのでしょうか。これは英語だけでなく、中国語・韓国語などその他の多言語対応でも同じことと言えるのでぜひ参考にしてみてください。

英語レベルが高いメリット

1.幅広いターゲットを狙える

日本人に向けたECサイトを運用する際、日本人または日本語が読める外国人と限られてしまいます。しかし英語表記であれば、英語を第一言語とするアメリカ・カナダなどの国や、第二言語として英語が使われるシンガポール・フィリピンなどのもっと幅広いターゲットを狙え、その結果売上げもあげることに繋げることが可能です。

2.ユーザーにとって商品説明の理解度が増し、購買意欲を高める

英語で表記できることはユーザーにとって快適にショッピングできることと、商品の説明を詳しく理解できます。インターネットショッピングなのでアップされている写真と理解度が高いテキストによって判断することになるので、購買意欲を高めることでしょう。

3.ショップ内の口コミや評価内容が読める

商品は購入されることによって売り上げになるので重要なことですが、それと同じく良い口コミや評価をしてもらうことも大切です。その理由としては通常購入前のユーザーは、口コミや評価欄を見て購入するかどうかを判断基準にしているからです。

例えば評価として「商品の説明が足りなかった」という内容であれば、ユーザーに伝わるような説明を追加することができます。「メッセージでのやり取りで対応がうまくいかなかった」という内容の場合は、その日から対応する方法を変えるなど、問題点をすぐ見つけ出し解決方向へと導くことができます。

また、自社やライバル他社ページにある口コミ内容を見ることで、成果を上げるためのマーケティングにもつなぐことができます。

4.英語でSNSでの告知ができる

ECサイトにはInstagramやFacebookなどのSNSと連動して発信をすることで、ECサイトを利用していない人にも見られるという点から新規顧客の集客に大きなメリットがあります。

また費用が高いWeb広告よりリーズナブルに宣伝できるため、コストを抑えて売上アップすることに期待できます。英語ができない場合やSNSの運用方法が分からない場合はSNS運用代行業者に依頼することも可能ですが、自社で出来る場合は短い時間でユーザーに新しい情報を届けることができます。

英語レベルが低いデメリット

1.せっかくのチャンスを逃す可能性がある

ECサイトには数多くの事業者から多くの商品が販売され、事業者は異なっても全く同じ商品を取り扱っている場合もあります。ユーザーから商品について問いあわせがあった場合、それが分かりやすい返答や丁寧な回答であれば購入へしてくれる可能性は大いにあります。興味を持ってもらえても質問に対して情報が得られなかったり不信感のある英文である場合はユーザーが不信感を抱くことからそのまま離脱してしまったり他社に乗り換えられてしまう場合もあります。

2.認知度や信頼性が低いままになる可能性がある

写真では多くの人を惹きつける良い商品を販売していても、開設すぐはよっぽどの認知されたブランドではない限りショップの信頼性や認知度は低いままです。実績がない状態で理解しがたい英文を使ったままのサイトは、購入に結び付けるのは難しいでしょう。

越境ECで英語対応する5つの手段

越境ECを運用には「問い合わせ・購入手続き・クレーム」などに素早く応対する必要があります。また商品情報を登録する際には、ブランドイメージやターゲットに合わせた言葉使いや表現をすることが重要です。

この項目では英語で対応するためにはどんな方法があるのか、特徴と合わせて5つ紹介します。販売事業者の「予算・商品取引数・英語レベル」などに合わせて適切に選択し、売り上げを伸ばしていきましょう。

システムに組み込まれた機械翻訳を使う

機械翻訳とは利用するECサイトのシステムに組み込まれたものや独自サイトに導入した翻訳ツール、Webサイトで簡単に調べられるGoogle翻訳・Weblio翻訳・エキサイト翻訳のことです。

いずれもボタン一つで日本語と英語間の翻訳ができるのでコストをかけず短時間で簡単にできるのが最大メリットではありますが、その反面カタコトの日本語や英語になってしまうことが多く相手に伝わる言葉に変換されるのかは保証できません。

ネイティブスピーカーの人材を確保する

自社でネイティブスピーカーや留学経験などがある人を雇い、自社サイトもしくはECプラットフォームの翻訳や問い合わせの対応する人材を確保する方法です。普段の対応時はもちろん、新しい商品を追加する場合などに社内で打ち合わせしたあとすぐに追加登録することが可能です。

自動多言語対応の越境ECサイトを選ぶ

自動で多言語に翻訳してくれる機能がついた越境ECサイトを利用する方法です。自動機能がついている場合は通貨変換も自動でされるのか、為替レートはどのようになるかなども合わせて確認しておくことが必要です。

プロの翻訳サービスに依頼する

フリーランスやプロの翻訳者に、日本語と英語間で翻訳してもらう方法です。通常の翻訳者の他に越境ECサイトの翻訳に強い翻訳事業者もあります。その場合海外SEOの対策ができたり、越境ECでよく使われる言葉を理解しているというような強さを持っています。

越境ECの運用代行サービスに依頼する

越境ECサイトの運営を代行サービス会社へ依頼する方法です。ネイティブスタッフや多言語を話せる日本人スタッフが窓口となりECサイトを手助けするので、越境ECを始めたばかりの事業者はとても安心できるサービスとなるでしょう。

越境ECで英語対応する際に気をつけるべきポイントとは

越境ECで英語を使うために一番大切なことは、「相手に伝わる英語」を使うということです。市場規模が拡大している越境ECビジネスで勝ち抜くためには、どんなところに気をつけなければならないのか解説していきます。

大事な情報は正確な英語に変換する

越境ECサイトを運用する際にすべての情報を正しい英語に翻訳する必要はありません。近年では海外でそのまま通じる日本語が多く存在します。

例えば食べ物の場合「酒・わさび・たこやき」、文化では「漫画・折り紙・刀・忍者」、その他のジャンルとしては「オタク・可愛い・ポケモン」などが挙げられます。これらの言葉を変に翻訳してしまうとまったく意味が変わってしまう場合があり、ユーザーを混乱させてしまうこともあるでしょう。

翻訳で最も大切なのは「伝えたい商品情報・決済情報・発送方法」について正確な英語を使うようにるすことで信頼性を高め売上アップへと繋げていきましょう。

問い合わせや購入ボタンの明確さ

越境ECで日本製品を購入したいと思うユーザーは日本限定品であったりなかなか手に入らないレアなアイテムを購入したいと思っていても初めて見る商品の場合、写真と合わせて説明文をたよりに購入を検討するでしょう。

商品を購入する前にユーザーから質問の問い合わせをしたいと考えていても、自社でサイトで構築する場合にサイト内のどこに問い合わせたらいいのか分からないということもあります。せっかくのチャンスを失わないためにも、問い合わせ先を分かりやすく設置しておきましょう。

シンプルな文章と丁寧な文章を心掛ける

問い合わせや購入した際のメッセージでのやりとりには、日本語同様あいさつ文を添えることを心掛けましょう。例えば「ご購入いただきありがとうございます。」「商品に興味を持っていただきありがとうございます。」などのあいさつ文があるのとないのでは丁寧で親切な印象が大きく変わります。

問い合わせなどのユーザーとのやりとりには機械翻訳や自動翻訳機能を使う場合がほとんどでしょう。その場合難しい言葉や表現をわざわざ使うより簡単な言葉でシンプルに伝えることで、不自然な文章に変換されることが少なくなり相手にも理解してもらいやすくなります。

間違ったまま使い続けることがないように、あいさつ文やよく使う言葉は翻訳サービスを利用するなどしてチェックしてもらうことも大切です。

ターゲット国に合わせたデザインや色を決める

色のイメージや色の意味合いは、国ごとに異なります。例えば「黒」の場合「高価・優雅」というポジティブイメージがある国がある中で、「怒り・闇」というネガティブイメージを持つ国もあります。そのようにそれぞれの国や文化によって色の意味が全く異なってくることに理解する必要があります。

英語を使った正しい表現ができても、色の意味合いが合っていないと不快に思われる可能性もあります。サイトページのデザインをする際には、ターゲット国を定めてその国にあった色を使うか、シンプルな色使いにして幅広い国に対応できるようにするなどデザインの参考にしてみましょう。

まとめ

越境ECを運営するために必要な英語レベルについて解説しました。

まとめると

  • 越境ECに必要な英語は「中学生レベルで対応が可能」
  • 英語レベルを高めるメリットは「幅広いターゲットを狙える/ユーザーへの理解度と購買意欲を高める/口コミや評価の理解/SNSで告知できる」
  • デメリットは「不信感からチャンスを逃す可能性がある/認知度や信頼性の低下につながる」

  • 越境ECで英語対応手段は「機械翻訳/ネイティブスピーカーの人材確保/多言語対応した越境ECサイトを利用/翻訳サービスへ依頼/運用代行サービスへ依頼」
  • 越境ECで英語対応するポイントは「大事な情報のみ正確な英語に変換する/問い合わせ先を明確にする/シンプルで丁寧な文章を心掛ける/ターゲット国に合わせたデザインや色を選ぶ」

ことです。

英語に翻訳するためにさまざまな機能を使うことやサービスを利用することで、海外進出のハードルを抑えることにつながります。そして英語を第一言語としているアメリカやカナダなどの国以外にも、公用語として使われるシンガポールやフィリピンなど幅広いユーザーへ届けることで販路を拡大していきましょう。