越境EC何で始めるのが正解か?種類の違いとオススメを徹底解説

今回は越境ECについて、よく耳にするようになった越境ECって何?という人や、副業として始めてみたいけど何で始めれば良いのかわからないといった人のために、越境ECの基礎をまとめました。

この記事だけで、越境ECに関する基本的な知識のみならず、始める際のヒントになるような内容も含まれていますので、是非参考にしてもらえればと思います。

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越境ECとは?注目の背景やビジネスモデルなどの基礎知識

昨今、越境ECという言葉をよく聞くようになりました。

越境は直訳で「境界線や国境を越える」という意味で、ECは、(electronic commerce)の略称で、日本語訳では電子商取引と訳されます。簡単にいうとネットショップのことです。つまり、越境ECとは国内の商品・サービスを海外に向けて商品を販売することを指しています。この背景には、IT技術が発展したことによって、海外とのコミュニケーション、また電子上で物を簡単に販売できる環境が整えられてきたことが挙げられます。わかりやすいところで言うと、SNSです。

Twitter、Instagram、TikTokなどによって海外とのコミュニケーションが取りやすくなり、現地にいかなくとも関係を築くことができるようになっています。

また、こうしたプラットフォームもビジネスを行う企業・個人向けに対しショップなどが行える機能が追加されたりと、国内での販売・海外での販売(越境EC)を行いやすい環境が整えられています。では、越境ECは一体どういった仕組みで成り立っているのでしょうか。

越境ECのビジネスモデルは単純で、先ほども述べましたが日本国内の商品・サービスを海外の人がよく利用しているプラットフォームを活用し、海外の顧客に売ると言うモデルとなっています。

▼越境ECについて、より詳細に知りたい方はこちら
越境ECとは?立ち上げの準備からおすすめの理由、注意点まで徹底解説

2つの種類からなる越境EC

先ほど越境ECの大まかな概要を説明してきて何となくイメージをすることができたでしょう。ここからは実際に、越境ECを行う際の方法論について説明していきます。越境ECを行うには大きく分けて次の2つのタイプの方法が考えられます。

自分でECサイトを立ち上げる場合

1つ目は、自分でECサイトを立ち上げると言う方法です。最近では、ECショップを簡単に自分で立ち上げることが可能になっています。元SMAPの香取慎吾さんがCMで出演している「ネットでお店を開くならBASE♪」でお馴染みのBASEという会社もECショップを制作することのできるプラットフォームです。

海外ではShopifyなどが有名です。どちらも利用経験があるのですが、ざっくりとした違いは、BASEは日本の会社の製品なので直感的にわかりやすい仕組みになっているのが利点です。自分のショップを開いてみたいけどネットに疎いという方は、BASEから始めてみることをお勧めします。

一方で、Shopifyは、海外の製品なので基本的に英語です。従って、使い慣れるまでに時間がかかるといった印象です。しかし、Shopifyは海外ではかなり有名なプラットフォームであるため、プラグインと呼ばれる外部機能がとても充実しています。

わかりやすくいうと、自分のショップをあれこれと便利に改良することできると言うことです。従って、中・上級者向きといった印象です。それでも使って見たいと言う人は是非挑戦して見てください。どちらがいいかと言うのは迷う必要はありません。結局顧客は商品・サービスを買うためにいるのであって、ショップはその箱にすぎないからです。

モールで ECサイトを出店する場合

2つ目の方法は、ECモールに出店する方法です。ECモールは、簡単にいうとAmazonや楽天市場を想像していただければと思います。AEONや三越伊勢丹などのショッピングモールには様々なお店がモール内に出店しています。スポーツ用品やペットショップなど様々です。それの電子版がECモールです。例えば、楽天市場には様々なお店が出店しています。それは企業であったり個人事業主であったり様々な人が商品を提供しているのです。

越境ECを行う場合には、アメリカのeBayや中国のAlibabaなどがお勧めです。また後述でおすすめのECモールを紹介していますので、参考にして見てください。

エリアなどの特徴を理解しておく

越境ECは、海外に向けて国内の商品・サービスを販売することだと説明しましたが、エリアによって当然特徴は異なってきます。どのエリアが良いかというのは一概に言えません。なぜならあなたが何を誰に売ろうとしているかでエリアに適したり適さなかったりするからです。

従って、自身で越境ECをやって見たいと考えている方は、是非どういったエリアにむけて売ろうかと考えて見ください。

ざっくりと特徴をまとめました。マクロ的な事象(経済・政治)によって消費志向は変化しますので、一概にこれが正しいとは言えませんが参考にしてみてください。

アメリカ向けの出店

越境ECを始めるにはアメリカは最もポピュラーなエリアです。なぜなら世界共通で英語がポピュラーな言語となっているからです。同時に世界の基軸通貨でもあります。なので、英語を主体としたプラットフォームにはアメリカのみならずヨーロッパやアジア諸国など多くの人が集まります。

また、越境ECを行うと、売買の際に海外の方と会話をする機会があるのですが、最近は翻訳機能なども優れていますので、人によりますが他のロシア語や中国語などに比べてもあまりハードルを感じずスムーズに始められるのではないかと考えています。

ヨーロッパ向けの出店

ヨーロッパ向けの出店に関しては、少し上級者向きです。

というのも、送料や関税が少し複雑で知見がないと損をしてしまうことがあるからです。越境ECを行う最大と言っても過言ではない面倒臭いポイントが関税なのですが、ヨーロッパ向けの販売を行なっている人で、関税が高くて商品を送るだけでお金がかかってしまうという話をよく聞きました。ヨーロッパはEUという連合諸国であるため、関税のシステムは少し複雑になっており、ある程度経験を積んでから始めるのが無難です。

東南アジア向けの出店

最近勢いずいているのが東南アジア向けの出店です。後でも述べますが、Shopeeというプラットフォームは最近注目されているサイトであり、これから伸びるのではないかと言われているほどです。なぜ東南アジアが勢いづいているかということですが、これは賃金が関係しているかと推測します。

以前まで安く雇える国がどこかといえば中国でした。今でも日本に比べると労働賃金は安いのですが、最近はタイやフィリピンあたりの国の労働賃金の方が安いと言われております。

こうしたことが背景となり、企業などが労働者を雇い、東南アジア地域が技術的・経済的に振興しているのではないかと思われます。

どこで出店するのがおすすめ?越境ECを始めるならココ

さて、今まで越境ECについて基礎的な内容と、その方法、エリア別の特徴を説明してきましたが、結局どのプラットフォームで越境ECを行うのが良いのでしょうか。先ほども伝えましたが、その人が売りたいと思っている人や商品によって適しているプラットフォームは異なるのですが、その中でも始めやすそうなプラットフォームを厳選して紹介していきます。

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SNSで自分のショップを製作する

まずは、自分でショップを展開していく場合のおすすめのプラットフォームは以下のものがあります。

Instagram

Instagramは、コンテンツが画像主体であるため、商品を販売するにはかなり相性がいいです。売りたい商品・サービスを文字だけで説明されても人は買おうとは思いません。しかし、画像などで商品の詳細を表示することで、相手にその商品に興味を持ってもらうきっかけを作ることができます。

また、Instagramにはビジネス垢と個人垢が切り替えられるように、越境ECを行おうと考えている方にとって、かなり良心的な性質があります。ショップ機能なども独自機能として備わっているので、越境ECを自分のショップを通して始めようと考える方はInstagramで始めるといいでしょう。

TikTok

TikTokは、コンテンツがショート動画を主としており中級者向きです。正直、TikTokを使いこなしているという方は、こっちの方がいいかもしれません。

なぜかというと、他のプラットフォームに比べても圧倒的にインプレッションが回る傾向にあるからです。インプレッションとは何かというと、人が見てくれる回数のことを指しています。人が見てくれる回数が多いということは確率的に購買につながる確率が上がるということです。メディアを行う人は必ずインプレッションの回数を大切にします。

ですので、この数値が高い傾向にあるTikTokはかなり強い媒体なのです。しかし、少し踏み込んだ話ですが、商品の魅せ方が難しいということも考えられます。中級者向けといった理由はここにあります。

越境ECを行う前提として、海外の方に商品を販売しなくてはなりません。

なので、より商品を魅力的に見せなければならないのですが、動画だと画像に比べ撮影環境などで難しいポイント増えてきます。逆に良いポイントとしては、TikTokでは、ショップ機能も実行されるため、ますます越境ECと相性が良くなっていくことは間違い無いでしょう。ですので、TikTokを普段から使い慣れている方は是非利用してみることをお勧めします。

中国サイト

ここからはおすすめのECモールを紹介していきます。

ECモールを片端しから上げていけばキリがないのですが、その中でもプラットフォーム自体の大きさや越境ECとの相性を加味して選びましたので参考にして見てください。

天猫国際

中国最大規模のECプラットフォームが天猫国際です。これは中国の会社であるアリババグループが運営しているもので、Tmall Globalと呼ばれています。

天猫(Tmall)もあるのですが、これは国内での販売を専門としており、天猫国際は海外に向けて販売することを目的としているため、越境ECに適しています。

ただ、これは中国のプラットフォームだと共通して言えることですが、規制が厳しい傾向にあります。徐々に緩和傾向はありますが、海外のプラットフォームに比べても商品規制にうるさいので、注意して取引を行う必要があります。

また、基本中国語なので、最初はかなり抵抗があるのですが、慣れてくれば普通に使い勝手が良いので、辛抱強く使ってみることをお勧めします。

Kaola

こちらもアリババグループが運営している越境ECサイトです。名前はそのまま「コアラ」と呼ばれています。

こちらのプラットフォームは、世界各国の会社と提携しているため数多くのブランドが出店しています。例えばでいうと、花王やネスレ、小林製薬などがあげられます。中国では偽物商品などで問題化されていましたが、数多くのブランドと提携しているコアラは、信用性の高いプラットフォームと言えます。

これはアリババのホームページでも紹介されているのですが、女性比率が高いというデータも出ているので、女性向けの商品を考えている人は出店を検討してみる価値がありそうです。

天猫国際との主な違いは、出店のしやすさです。天猫国際は中国への小売業許可を取らなくとも販売が可能なので、コアラは少し出店ハードルが高いと言えます。

AliExpress

「アリエク」と称される中国のアリババグループが運営するプラットフォームです。このプラットフォームの特徴としては、メーカーや流通業者の商品を主に販売している印象なので、小売というよりは卸メインで販売を考えている方は、こちらのプラットフォームが向いています。こちらも数多くの商品が掲載されていますが、規制項目が多いので販売する際には注意して商品を取り扱うことをおすすめします。

米国サイト

続いては、米国のおすすめのプラットフォームです。先述しましたが、越境ECを始めるのに無難なのがアメリカのプラットフォームなので、参考にして見てください。

eBay

米最大のオークションサイトです。「イーベイ」とそのまま呼ばれています。オークションサイトということもあり、オークション形式での販売形態と、ショップ型の販売形態の2つの方法を選ぶことができるので、かなり戦略が幅広くなります。

このイーベイはアメリカのみならず全世界の多くの人が利用していますので、越境ECを行うには最適な環境です。デメリットとしては、基本的に英語ベースなので、とにかく使い慣れるまでに時間がかかるということです。

また、販売者数が世界最大規模ということもあり、eBay独自のシステムによって、販売する商品をによっては突然アカウントを凍結されると言った事例も数多くありますので、越境ECをeBayで始めようと考えている方は、焦らずまずはプラットフォームをお客さんとして活用して見て慣れるところから始めてみることをお勧めします。

東南アジアサイト

最後に東南アジアのプラットフォームです。

昨今注目される東南アジアのプラットフォームは、市場に比べればアメリカや中国に比べれば比較的小さいが、その分まだまだ未開拓な市場もあると思うので、ブルーオーシャンが見つけられるかもしれません。

東南アジアで越境ECを始めようと考えている方は、是非参考にしてみてください。

shopee

東南アジアで最大規模を誇るプラットフォームがShopee(ショッピー)です。

元々は、フリマアプリを主としたサービスでしたが、企業同士などの販売も可能にしたことにより、越境ECプラットフォームとして急成長しました。Shopeeは、タイ・シンガポール・台湾・マレーシア・インドネシアと展開しています。なので、日本から販売する場合は、上記の国の人を対象に販売することになります。ニッチな市場ですが6億人程度の規模感がありますので、充分事業として機会があるといえます。

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Lazada

東南アジアでも人気のサイトがLazada(ラザダ)です。Lazada は、アメリカでいうところのAmazonと称されるほどポピュラーな存在です。

アリババグループに買収されてからは傘下となっているのですが、現在でも東南アジアで幅広く利用されています。Lazadaの特徴としては、中古品の取り扱いができないため、新品のみの販売方法となっております。

また、個人での出展もできないので、法人登録した事業者しか販売することができません。越境ECを考える方には少し不向きなように思えますが、事業規模で越境ECを考えている方にはおすすめのプラットフォームです。

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まとめ

今回は、越境ECについて基本的な知識からおすすめのプラットフォームまでを紹介してきました。この記事をここまで読んだ人は越境ECに少なからずとも興味を抱いている人だと思いますが、かなり理解が深まったことでしょう。

また、実際に始めようと考えている人は、越境ECは言語的なハードルがあるため、挑戦するのに躊躇いを覚える人もいることかと思います。プラットフォーム自体の規制やシステムの理解、関税や送料などに関する理解と勉強することが多いので実際に始めるとなるとそれなりにリサーチが必要になりますが、まずはプラットフォームに触れ、その使用感や特性を理解することから始めてみてください。

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