中国越境ECのメリットとは?参入方法と注意点もご紹介

巨大市場である中国での越境ECを成功させるためには、いくつかポイントがあります。今回は、中国で越境ECを利用することのメリットを紹介するとともに、実際の参入方法や注意点についても触れていきます。

中国での越境ECの特徴

中国での越境ECには、いくつか特徴があります。市場が大きいことが一番のポイントではありますが、以下の特徴も押さえておきましょう。

利用者が多い

中国は、世界最大のECモール。人口も世界一なので当然と言えば当然ですが、利用者が多いということはその分、商品が売れやすいということでもあります。ECモール全体の利益は、1.93 兆 US ドル(約208兆円、1USドル=108円換算)であり、非常に市場が大きいことがわかります。(令和元年度電子商取引に関する市場調査/2019年・経済産業省)

この数字は実に、日本の約10倍。中国ではECモールの影響が非常に大きく、自社サイトの利益が少ないのが特徴です。

また、毎年11月11日は「独身の日」と定められており、ECサイトの大セールが開催されます。記録的な取引が行われ、ECモール全体が大きく賑わうのです。モバイル決済も主流になっているため、さらにECモールの利用者が増えています。

主なユーザー層

ECモールを主に利用しているのは、意外にも男性です。26〜30歳の利用が3割を超えており、スマートフォンなどを日常的に活用する層の利用が多いことがわかります。

また、利用者の居住地域としては、上海を含む華東エリアが34.9%、次いで華南エリアが20.8%です。北京、上海、広州、深センといった巨大都市を総合すると50%を超えており、都市部での利用が多くなっています。

総合してみると都市部に住む若年層がECサイトを利用する割合が高く、 デジタルに慣れている世代ゆえの結果が反映されていることがわかります。

売れている商品

中国のECサイトで売れている商品は、以下の通りです。

​​1位 メイクアップ・美容関連商品(35.8%)

2位 健康食品・サプリメント(31.2%)

3位 シャンプー・ボディソープ、歯磨き粉など(24.4%)

4位 食品・飲料(20.5%)

5位 デジタル家電(16.7%)

6位 アパレル・バッグ類(14.4%)

参照:中国越境ECで売上を作る!市場規模から参入方法まで解説

中国でも美容への意識が高まっていますから、美容商品の売上が最も多いという結果もうなずけます。健康ブームも相まってサプリメントや健康食品も人気が高いようです。男性の利用率の方がやや多い傾向にはありますが、女性向けの商品が多数売れていることを考えると、一人当たりの購入数が多いのでしょう。

実用的なものや飲食物なども1割を超えており、すべてのジャンルで需要が高いことがわかります。

インフルエンサーの影響が大きい

中国では、インフルエンサーも多く活躍しています。影響力のある芸能人などが商品を紹介することで、さらにECサイトの利用率の上昇が加速します。

インフルエンサーマーケティングのポイントはなんといっても、ユーザーの「私もあんな風になりたい」という気持ちをうまく利用することです。綺麗なモデルや女優が商品を紹介することで、商品はよりよくユーザーの目に映ります。

「好きな人と同じものを使ってみたい」という心理も働き、購買意欲が高まって実際の売れ行きも上がりやすくなるのです。近年では、SNSや配信アプリを利用してインフルエンサーマーケティングが行われる場合も多いです。

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中国での越境ECを利用するメリット

中国で越境ECを利用することで得られるメリットは、たくさんあります。代表的なものをまとめたので、チェックしてみてください。

日系商品が多い

中国のECマーケットでは、日本製の製品が多く取り扱われています。日本の製品は質が良いとして、「made in Japan」を欲しがる海外の人も多いもの。そのため、中国のECモールでも売れる可能性が高いために日系商品を多く扱っているのです。

日系商品はそれだけで人気がありますが、中でも近年の売上が急上昇しているのが、幼児用食品や腕時計などです。腕時計は日本製ということがブランドにもなります。幼児用の食品も、日本製のものであれば添加物が少ないものが多く、子供の健康を考える中国の親世代にヒットしているのです。

中国EC利用者のニーズに合わせて日系商品を展開していけば、大きな売上アップにつながるでしょう。

人口が多い

中国は、圧倒的に人口が多いです。14億人という人口は、世界中でも群を抜く数字です。人口の分母が大きければその分、ECサイトを利用する人の数も他国の比ではありません。特に中国ではECサイトの利用率が高いので、さらに商品がうれやすくなります。

日本と中国では文化も違いますから、興味の対象も様々。日本ではなかなか売れないような製品も、他国のECサイトでヒットすることも多いのです。

ネットの普及で利用者が多い

近年、インターネットの普及率が上がってきています。スマートフォンなどの携帯電話を持つことが当たり前の時代となり、ネットを通じて買い物が楽しめる時代になりました。日本でも、日常的にスマートフォンを利用する人がたくさんいます。そして人口が多い分、中国でのインターネットの利用率も非常に高いのです。

コストがかからない

実店舗での商品販売の場合、お店のテナント台や店内のインテリアなどの費用がかかります。テナント代などは月額なので、継続的にお金を支払い続けていかなければなりません。そして、その費用も意外と高いので、経営を続けていくのは大変なものです。

また、実店舗では人件費もかかります。多くの従業員を抱えればお店はスムーズに回りやすくなりますが、そのぶんかかる経費も増えてしまうのがデメリットです。

ECサイトの場合は、基本的にインターネット上のみでの店舗運営なので、テナント台や人件費がかかりません。運営スタッフを雇わなくても、商品の管理などであればひとりでも十分に対応できます。

運営にかかるコストを大幅にカットすることができるので、お店を続けていきやすいのがメリットです。

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中国で越境ECに参入する方法

中国の越境ECに実際に参入するための方法は、いくつかあります。以下にまとめているので、チェックしてみてください。

中国の越境ECモールに出店中の店舗に委託する

中国の越境ECモールを利用する際、いきなり自分のお店を作るのはハードルが高いものです。やり方もまだわからないうちに無理をしてしまうと、結局うまくいかずに挫折しやすくなります。

まだ慣れないうちは、第三者の越境ECモールに出店している販売委託会社に、販売を代行してもらいましょう。商品が売れればその利益が入ってきますし、利用方法としては非常にシンプルで試しやすいのが大きなメリットです。

ただ、委託した販売委託会社がどのようにお店に出品するのかということは、基本的に販売委託会社に一任することになります。自社のブランドを自身でコントロールすることは難しく、トラブルが起こった際の対応も難しいので、この点には気をつけましょう。

中国の越境ECモールに自社で出店・出品する

中国の越境ECモールを利用するのであれば、自社で出品を行えば管理が楽です。販売委託会社に依頼すると手数料がかかりますが、自社で出品するのであればそれがないので、コストを抑えることができます。

出店に関しては自分でやらなければならないので、手間がかかります。ただ、慣れてくれば出品作業も楽になるので、最初は販売委託会社に依頼をして、慣れてきたら自社での出店に切り替えるというのでも良いでしょう。

自社のECモールで販売をすれば、自社の製品としてブランド化していくこともできます。そうすれば固定客も付きやすく、自社の他の製品にも興味を持ってもらいやすく、売れやすくなります。その結果、ECモールで商品を軌道に載せることができるでしょう。

自社サイトをミラーサイト化することで海外IPでの販売をする

海外のECモールを利用するというのは、ハードルが高いこともあります。日本と中国ではECサイトのシステムも異なるでしょうし、使いにくいと感じることもあるでしょう。

中国のECモールへの出店はやりにくいと感じるなら、日本のサイトを海外向けに対応させるのがおすすめです。海外からのアクセスがあった場合、その国の言語に自動で変換する「ミラーリング」というシステムを使用することが可能です。

ミラーリングを使用すれば、使いやすい日本のECモールを利用しながら、海外向けに商品を出品することができます。ただ、海外からの顧客が少ない場合、集客にコストがかかります。まずは、一定の顧客を確保した上で、利用してみましょう。海外からの顧客が一定数いる場合には、ミラーリングでの販売はおすすめです。

中国のSNSアカウントを使って自社出店・出品する

中国の大手のSNSには、連携している越境ECの販売システムがあります。中国のSNSに登録をすることで、手軽にSNSを利用した商品販売が可能です。ECモール上に出店するよりも手軽なので、近年注目されています。シェア数も上がってきており、導入する人も増えてきています。

SNSからの導入であれば広告っぽさも和らぎ、さらに不特定多数の人に見てもらうことができるため、集客方法としてもメリットが大きいです。自社出店のハードルが高いという場合には、こちらの方法を試してみるのも良いでしょう。

中国のSNSは利用者も多いので、その分注目してもらえる可能性が高いです。まずはSNSに登録をしてアカウントを作成し、ぜひ利用してみましょう。

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中国で越境ECを利用する際の注意点

中国の越境ECは注目度の高いマーケットではありますが、利用に際しては幾つか注意点があります。以下にまとめたので、チェックしてみてください。

商品やサービスの適性を考える

市場が大きいとはいえど、中国のECサイトは中国の人に向けた商品販売が主になります。商品によっては、消費者のニーズに合わずに思うように売上が伸びないこともあるので、注意してください。

注意しなければならないのは、国内からの輸出をする際に規制の対象となってしまうもの。これは日本の「関税法」という法律に引っかかり、商品を輸送することができなくなってしまいます。受注を受けてから関税法の規制に引っかかることに気づくと、結局取引ができなくなります。あらかじめ、税関のホームページを確認しておきましょう。

商品のニーズをリサーチする

市場が大きくても、自社の商品が中国のECモールを利用する層にヒットしなければ意味がありません。人口が多いためまったく売れないということはないでしょうが、それでもニーズとマッチしていなければ売上もさほど上がらないでしょう。

特に気をつけなければならないのが、文化の違い。国が違えば考え方なども変わってくるため、それによって商品のニーズは決まってきます。まずは販売を計画している商品が、中国でどの程度需要があるのか、ということをリサーチすることが大切です。

商品のニーズをリサーチするためには、単純に検索をかけたり、アンケートを利用する方法があります。また、SNSをチェックしてみると、現地の人の生の声がわかるので、商品の需要を把握しやすいでしょう。

出店後の販売計画を立てておく

自身のお店を出店できたとしても、その後の計画が白紙のままでは、商品を売っていくことは難しいです。最初にどんなものを出品するのか、どれくらいの価格で販売するのか、といった細かい内容を決めていれば、出店後に慌てずに済みます。

ただ、具体的な販売計画を立てていたとしても、国外サイトの運営となると、トラブルはつきものです。想定外の事態にも対応できるように、随時計画の見直しをしていくことが大切です。

また、不測の事態への対応力を高めるためには、PDCAサイクルを意識することも大切。実践してみたプランをその都度振り返り、どこがよかったのか、どこを改善すべきかをピックアップします。そうすることで、次回はどのように対策を取ればいいのか、ということがわかってきます。

配送料は高くなりがち

中国のECモールを利用する際に気をつけなければならないのが、配送料です。圧倒的に国内向けの発送よりも国外向けの発送が多くなるので、配送料が非常に高くなってしまいます。

配送料込みの価格を表示できれば良いのですが、国によって配送料は変わってくるため、難しいのが現状。配送料が高すぎるために購入をためらうユーザーも多く、売り上げに大きく響いてしまいます。

また、国外に発送するとなると税関の問題もあり、到着まで時間がかかる場合も。すぐに商品を手にしたいと考えているユーザーも多いもの。この点はデメリットとなってしまいます。また、海外への配送となると、輸送時の紛失のリスクなども伴います。

中国ECを利用するのであれば、このようなデメリットに関してはあらかじめ頭に入れておくことが大切です。

日本との「法律の違い」に注意

中国ECは、中国のサイトです。日本から利用をする場合に厄介なのが、「法律の違い」です。

主に以下のような法律に気をつけなければなりません。

・電子商取引法

・越境EC小売輸出入商品監督管理に関する公告

・越境EC輸入税収政策に関する通達

電子商取引法というのは、中国でインターネットを介して商品の販売をする人全てが対象隣ます。営業許可証の取得や納税義務などが発生するので、遵守しなければなりません。違反をすると罰金を科せられることがあります。

越境EC小売輸出入商品監督管理に関する公告は、税関や輸出入商品検査、動植物検疫や電子商務などの輸出入の際に対象となる法律です。こちらも違反をすると、処罰の対象となるので気をつけましょう。

越境EC輸入税収政策に関する通達は、越境取引をする際の限度額について記載されています。現在は1回の取引あたり5,000元が上限となっており、年間では26,000元です。限度額を超えると、一般の貿易と同等の関税などが課せられるので、目安を覚えておきましょう。

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中国越境ECについてのまとめ

今回は、中国越境ECについて紹介してきました。中国は市場が非常に大きいので、越境ECを利用して商品の販売を行うと、利益の拡大が見込めます。越境ECの方法にも様々なものがあるので、自分が利用しやすいものを選ぶと良いでしょう。

ただ、中国越境ECを利用する上では、注意しなければならない点もあります。国が違うことで商品に対するニーズも変わってきますし、配送料にも気をつけなければなりません。日本と中国では法律も違うので、気づかずに違反をしていたという事態にならないように注意してください。

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