越境ECを導入している企業一覧!おすすめのECサービスもご紹介

越境ECの市場が拡大している現在、日本企業でも導入しているところは少なくありません。今回は、越境ECを実際に取り入れている企業をピックアップ。参入に際しての注意点やおすすめのECサービスについても触れてるので、ご参考にしてください。

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越境ECとは

越境ECとは国の垣根を越えたECサービスのことであり、外国の商品を気軽に購入できるのがメリットです。越境ECにもさまざまな種類がありますが、自社に合ったサービスを選ぶことでより有効に海外への販売を展開しやすくなります。

越境ECの市場規模は増え続けている

近年、越境ECの市場規模は増え続けています(※1)。コロナの流行を機に、旅行をして旅先の店舗で商品を購入するよりも、ネット上で気軽に商品を購入できる越境ECが注目されているのです。

2020年の時点では市場規模は9,123億USドルと予測されていましたが、2027年にはさらに需要が高まって4兆8,561億USドルにものぼると言われています。

■越境ECについてより詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

【2023年最新版】越境ECの市場規模は?日本・世界のEC市場の成長率も調査

(※1)ZION Market Research

越境ECの種類

越境ECには、大きく分けて2種類あります。

  • ECモール型
  • 自社サイト型

それぞれの特徴を紹介しつつ、向いている企業についてもポイントをピックアップしていきます。

ECモール型

ECモール型は、既にあるECモールに出店をして営業を行う形のことです。既にできているプラットフォームを使うためハードルも低く、初めて越境ECを利用するという人でも参入しやすいのがメリットです。

ECモールも国によってさまざまなサービスが展開されているので、自社に合いそうな製品を多く扱っているところを選びましょう。

自社サイト型

自社サイト型は、自社でECサイトを作って海外向けに展開することです。他社のECモールを利用するよりもハードルは高く、システムなどを構築しなければならない分、手間もかかります。

ただ、自社サイトでの売り上げは全て自社の物となり、手数料なども引かれません。軌道に乗せることができれば、純粋な利益はこちらの方が高いでしょう。

越境ECを行っている企業一覧

ここからは、実際に越境EC を導入している日本の企業について紹介していきます。

ヤーマン

ヤーマンは、美顔器などで知られる企業です。中国での越境EC事業に成功しており、Tmallというサービスにおいて「独身の日」の販売額1億人民元を達成しています。しかもこの売上は5年連続で続いており、中国越境EC導入の企業としては大成功です。

Tabio

Tabioは、靴下屋の公式通販サイトの名前です。TabioではBuyee Connectを導入し、海外からの訪問者向けの専用カードを設置。モールに出店をするのではなく、サイトにタグを設定するだけで越境ECが可能となっています。

レトロアジア

レトロアジアは、日本の中古ゲーム機を販売している企業です。海外では入手が難しいレトロなゲームも取り扱っているため、越境ECでも需要が高まり、成功を収めています。ゲーム好きなフランス人が副業で立ち上げたサービスであり、個人でも成功することを証明した例です。

多慶屋

多慶屋は、都内を中心に販売を行っているディスカウントストアです。食品や日用品、家具やブランド品まで種類豊富に扱っています。こちらのお店もBuyeeを導入して越境ECを展開中です。

北海道お土産探検隊

北海道お土産探検隊では、「六花亭」「白い恋人」などの北海道土産をネットで販売しています。海外への越境ECも成功しており、売り上げの約半分が海外向けの販売。Tmallなどでの販売を行っています。

Tokyo Otaku Mode

Tokyo Otaku Modeは、アニメや漫画、ゲームなどの日本のポップカルチャーを海外向けに販売しているサービスです。こちらは既存のモールに出店するのではなく、自社ECサイトを立ち上げて運営しています。

サムライストア

サムライストアは、甲冑や刀剣類を販売している会社で、2002年からは越境ECを導入して、海外への販売も開始。海外には日本のサムライ文化のマニアも多く、海外進出も成功を収めています。

Kakimori

Kakimoriは、東京都の台東区にある文具メーカーで、筆記具やオーダーノートを越境ECで販売しています。越境ECではShopifyを導入し、筆記具インクのオーダーなどにも対応。国内外問わず多くのファンを獲得しています。

トラスト企画

トラスト企画は、茨城県で中古車販売を行っている企業です。越境ECでは、自動車部品などを海外に向けて販売しており、海外の自動車や自動車部品の愛好家に支持されています。トラスト企画は、eBayを使って越境ECを展開中です。

BENTO&CO

BENTO&COは、日本製の弁当箱やお弁当の関連商品を販売している企業です。プログラマーやデザイナーの知識がなくても始められるShopifyに魅力を感じ、越境ECを展開しています。

ファーストリテイリング

ファーストリテイリングは、日本でもおなじみの「ユニクロ」を運営している企業です。2009年からタオバオモールに出店し、さらに自社のECサイトも開設。中国をターゲットに越境ECを展開し、毎年11月11日の独身の日の1日限定セールでは6億元(約100億円)を売り上げた実績があります。

中小企業向けのおすすめ越境ECサイト

越境ECといっても、どこを選んだらいいのかわからないということもあるでしょう。ここからは、中小企業に向けたおすすめの越境ECサイトを紹介します。

Amazon

Amazonは、言わずと知れた大手越境ECサービスです。世界中で利用されており、個人が出品できるマーケットプレイスというものも確立されています。マーケットプレイスではFBAと言うシステムが導入されており、出品者側は配送や在庫管理の手間を省けるのが魅力です。

eBay

eBayも世界190ヶ国で利用されている大手のサービスです。アクティブユーザーは1.8億人にものぼり、市場規模の広さで言えばトップクラスのサービスとなっています。常にさまざまな商品がチェックされているため、どんなものでも比較的売れやすいのが特徴です。

天猫国際

中国で最大のECモールサービスと言えば、天猫国際です。ショッピング事業最大手のアリババが運営しており、ユーザー数も多数。また、日本製品がピックアップされやすく売れやすいため、日本企業の参入にも適しています。

京東商城

中国において、天猫国際に次ぐシェアを誇るのが京東商城です。PC製品や家電製品の売れ行きが好調で、日本製品の需要も高くなっています。出店時にはフェイク品などの厳しい審査がありますが、正規品を扱っているのであれば引っかかる心配はありません。

11番街

11番街は、韓国で非常に人気がある越境ECサービスです。こちらは出店審査がなく、誰でもすぐに販売を始められます。ファッションやコスメを多数扱っており、割引サービスなども豊富で利用者は2,000万人を突破。近年始まった割に、成長が著しい人気サービスです。

自社に合う越境ECの探し方

自社に合う越境ECを探すのであれば、以下のポイントを押さえておきましょう。

  • 自社で比較検討して探す
  • 代行業者に依頼する

自社で比較検討して探す

まずは、自社に合う越境ECを自分で探すという方法があります。越境ECサイトはたくさんありますから、自社に合うサイトも必ず見つかるはず。ポイントとしては、自社で扱っている商品やサービスに強みがあるかということです。

自社商品との親和性があれば、参入もしやすくなります。そのジャンルで売れている製品が多いのであれば、自社製品の売れ行きにも繋がる可能性があります。

代行業者に依頼

自社で比較検討をして探すのも一つの方法ではありますが、それでもよくわからないと言う場合には、代行業者に依頼するのも手です。代行業者の多くは、適したサービスを探してくれるほか、サイトの運営や管理もしてくれます。商品が売れるかどうかということもプロがしっかり考えてくれるため、越境ECについてよくわからない場合にも安心です。

■越境ECの代行業者について詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
越境ECとは?代行業者へ依頼時の基礎知識・注意点などを解説

依頼する場合は手数料も確認しておく

代行業者に依頼をする場合には、依頼料だけでなく手数料やオプションの料金なども確認しておきましょう。業者によっては意外と高くついてしまうこともあるため、いくつかの業者を比較することも大切です。

また、代行業者にどこまで請け負ってもらうのかによっても、料金が変わってくる場合があります。予算と相談しながら、代行業者への依頼を行いましょう。

越境ECとは?代行業者に依頼する時の注意点な どを紹介

自社サイトで越境ECを行う際の注意点

自社サイトで越境ECを行う場合には、いくつか気をつけなければならないポイントがあります。着実に成果を出すためにも、以下の点を守りましょう。

認知されるまでは越境ECモールを併用する

無名の状態で越境ECのサービスを立ち上げても、見てもらえる可能性は非常に低いです。越境ECは大手のサービスも非常に多く、どうしてもそちらにユーザーが流れてしまうため、いきなりの参入は不利なのです。

そのため、まずは既にあるECモールに出店をして取引をして、ある程度販売実績がついてから独立するのが賢い選択、リピーターなどがついていれば、自社サイトを立ち上げてもついてきてくれる人も多いでしょう。

取扱商品に注意する

越境ECを利用するにあたっては、販売する製品にも注意が必要です。日本では販売できていても、海外では売買が禁止されているものもあります。また日本から海外に輸送するのがNGとなっているものもあるため、法に触れるリスクも。取り扱う製品に関しては、厳しくチェックしましょう。

取り扱いの規制を受けやすいのは、以下のような製品です。

  • 食品
  • 化粧品
  • 医薬品

全てのものがNGというわけではありませんが、不安な場合にはこれらの製品は避けて販売しましょう。

越境EC導入時の3つの注意点

越境ECを自社で導入する場合は、押さえておくべきポイントがあります。越境ECサービスで成功するためには重要なことなので、チェックしておきましょう。

1.販売を予定している国のイベントをチェック

越境ECをどの国に向けて行うのかを決めたら、販売先の国の情報をまずはチェック。例えば中国では毎年11月11日の「独身の日」にネットショップの大きな購買運動が起こります。このタイミングで大きな販売戦略を仕掛けることで、売上アップにも大きく役立つでしょう。

2.海外の検索エンジンに合わせた広告の作成

越境ECは海外のユーザーに向けて行うサービスであり、海外のユーザーがたどり着けるように種をまいておく必要があります。例えば、海外の検索エンジンにあうような広告を作ったり、海外の顧客が気になりそうなページ内容にしたりすることなど。海外の人が検索してたどり着いてくれれば、その数が多いほど売上アップにもつながります。

3.SEO対策

ECサービスを運営するのであれば、やはりSEO対策は重要です。海外でどんなワードが検索されているのか、どんな悩みを抱えている人がいるのかということを、きちんと把握しておきましょう。

検索ワードなどを把握しておけば、あとは需要に合わせたサービスを構築していけば、集客にもつながります。
■海外SEOについて詳しく知りたい方はこちらの記事もおすすめです。

海外SEO対策を無料で実施する方法を紹介!成果を上げる手段とは?

まとめ

今回は、越境ECを利用している企業について紹介してきました。現在では日本でも多くの企業が越境ECに参入しており、グローバル化を果たしています。越境ECにもさまざまな種類がありますから、自社に合うサービスを選ぶことも大切です。

また、今回は、数ある越境ECの中から、おすすめのサービスについてもピックアップしてきました。これから参入する方は、以下に越境ECの始め方について網羅的にまとめて資料をご用意いたしましたので、ぜひチェックしてみてください。

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