東南アジアアプリダウンロード数第1位「Shopee(ショッピー)」の特徴

今世界中でEコマース業界が大きな成長を遂げています。その中でも東南アジアの成長スピードは著しく、出店国として人気のエリアです。東南アジアで人気の2大ECモールがShopeeとLazadaです。有名人を起用したブランディング、集客しやすいようなマーケティング機能、海外の顧客にも商品を届けられ物流インフラなど、消費者の心を掴むためそれぞれ進化を遂げています。

「東南アジアで出店したい」と考えた際に、「ShopeeとLazadaどちらのプラットフォームを利用すればいいのか分からない」と言った悩みを抱える方も多いでしょう。

そこで今回は「Shopeeの特徴・実績」などについて解説していきます。記事の後半では人気ECモールの比較や越境ECをサポートしているBeeCruiseのShopee出店サポートについても紹介いたします。

具体的には、

  • 【世界・東南アジア】Eコマース市場の成長予測とShopeeの成長状況
  • 【東南アジア最大級のECサイト】Shopeeの特徴とは
  • Shopeeと人気のECモールを徹底比較
  • Shopeeでの出店を「Buyee」がサポート

について徹底解説していきます。越境ECを始める際の参考にしてみてください。

【世界・東南アジア】Eコマース市場の成長予測とShopeeの成長状況

Eコマース業界は世界的に見ても増加傾向にあり、その中でも東南アジアの成長は大きく加速しています。世界・東南アジアは具体的にどのような成長を見せているのか、また東南アジアナンバーワンのEコマースShopeeの成長率はどれほどなのか紹介していきます。

【世界】コロナ禍によるEコマースへの影響

新型コロナウイルスの感染拡大によって多くの企業や業界は大幅に経済が悪化しました。しかしロックダウンや、家で過ごす巣ごもり生活、テレワークなどの理由によって、Eコマース市場は増加傾向にあります。下のグラフを見ていきましょう。


出典:BEENOS資料

世界的にコロナウイルスが蔓延しはじめた2020年3月に行った、リアル店舗とEC購入頻度増減を比較したアンケートです。2020年10月頃からドイツの感染者が急激に増え始めていますが、2月から9月後半までは感染拡大を抑えることに成功していました。そのドイツ以外はコロナの影響を受けてか、リアル店舗よりもECサイトでの購入が高くなっていることが分かります。

ECサイトであれば日用品から国内では購入が難しい輸入品も、クリック一つで手に入れることができます。そのため海外旅行で自分のお気に入りを買っていた方や、外出せず家の中で贅沢に過ごすアイテムを購入するなど生活習慣が変わり、これまでのECサイトでの購入頻度や購入額が高くなっていると言えます。

【東南アジア】Eコマース市場規模

東南アジアのEコマース市場はここ数年で大きく拡大し、進出国として世界中で高い注目を浴びています。その背景には安価なスマートフォンやタブレットなどが販売されたことでモバイル端末が普及し、ITインフラが整備されてきていることでインターネット利用者が増えたことがあげられます。また、経済発展により所得が増え、消費額も自然と増えたこともあるでしょう。


出典:JETRO「想定より売れない東南アジア越境ECのなぜ」
https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/2019/9db7645e1c18dfad.html

東南アジアのリアル店舗の小売市場と、オンラインにEコマース市場では、シンガポールが1位となっていますが、マレーシアの成長率からみると近い将来シンガポールを超えていくと言えるでしょう。具体的なEコマース市場の規模はシンガポールが20憶ドル(2018年)から46億ドル(2023年)となり、マレーシアでは20憶ドルから91憶ドル(2023年)と倍以上になると予想されます。

東南アジアもコロナの影響で巣ごもり消費が増加し、食品や日用品、美容商品などもEコマースで利用するようになってきています。物流インフラも整ってきていることで早急に届く便利さがあれば、さらに消費額は拡大していくでしょう。

Shopeeとは

世界には数々のECサイトが存在しますが、東南アジアで大人気のモールの一つにShopee(ショッピー)があります。Shopeeとはシンガポール最大のテック企業Seaグループ(旧称:Garena)が設立した事業で、Eコマース以外にもモバイル・PCを使ったオンラインゲーム事業や電子マネー事業を行っている企業です。

現在シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナム、タイの東南アジアと、台湾の7エリアに展開し、6億人以上に販売が可能です。日本での展開も予定されているため出店者の募集や準備を行っている最中で、今後その他の国・地域にも複数拡大していくと予想されます。

Shopeeのアプリ総ダウンロード数は6カ国で1億以上にもなり、東南アジアでは5つの国・地域(台湾、マレーシア、タイ、ベトナム、インドネシア)でNO.1を獲得しているECモールです。2018年の段階では台湾・マレーシア・タイ・ベトナム・インドネシアの5つの国で、アプリのダウンロード数1位になっています。マレーシア・タイ・ベトナムで第2位にランクインしたLazadaは2011年にサービスを開始しましたが、たった数年でShopeeに先を越されるほど強い支持があります。

Shopeeの成長率

東南アジアで人気のECサイトはShopee以外にも、「Lazada(ラザダ)」や「Tokopedia(トコペディア)」があります。Lazadaは2011年、Tokopediaは2009年にサービスが開始されていたため、2台サイトとして人気がありました。しかし2015年にサービスを開始したShopeeは、設立たった2年でニューヨーク株式市場に上場を果たし、東南アジアでは初10億ドル以上の市場価値を持ったオンライン事業として驚異的な成長スピードを持っています。

具体的には2015年から2020年で流通総額(GMV)は16倍の103憶米ドル、注文数22倍の140万件(1日あたり)、アプリダウンロード数2億以上、SNSフォロワー数1,000万以上と拡大し、売上規模やオーダー数はアジアナンバーワンまでのぼりつめました。現在では東南アジア最大級のECサイトとして注目を浴びています。


出典:Shopee資料

【東南アジア最大級のECサイト】Shopeeの特徴とは

東南アジア最大級のECモールになったのは、購入者が安く安心して購入できるためだけではなく、販売事業者にとっても双方で気持ちいい取引ができたためです。他のECモールにはないShopeeならではの特徴とはどのようなことなのか、紹介していきます。

特徴①手数料がかからない

ECサイトで販売する事業者側は一般的に売上の数パーセントや販売ジャンルによって一律いくらかなど、固定費や変動費がかかります。しかしShopeeの場合は売り手側の販売手数料がかからないため、リスクを抑えながら多くの販売事業者が出品・出店することが可能です。さらに商品数やECサイト内のショップが多くことから、買い手側も自然と集まっていくのです。

特徴②徹底した運送対策で注文数に繋げる

海外では配送してから注文したことを忘れるほど遅延したり、商品が届かなかったりということもよくあります。そのため各国・地域の信頼できるいくつかの配送業者から、安心して早く届けられるような対策がとられています。さらに送料補助によって購入者が支払う配送料は低価格の一律料金となり、販売国内の発送であれば〇〇円以上で無料というシステムもあります。配送料を下げることで購入ハードルを下げ、多くの注文数に繋げることが可能です。

特徴③支払いオプションが多数ある

国・地域によって支払い方法は異なりますが、Shopeeでは数多くの支払い方法が用意されています。例えばアプリ内で使える専用ウォレットShopee Pay、オンラインバンキング、コンビニエンスストアの店頭支払い、ATMでの現金振込、クレジットカード、デビットカードなどがあります。

東南アジアでは銀行口座やクレジットカードを持っている人は少ないため、支払いオプションが多数あることで顧客の離脱を防ぎます。

特徴④他国で同時展開

一つの国で出品するのではなく、複数の国に出店も可能です。例えば売れ筋の商品がインドネシアとタイで同じものがあれば、両国で販売した方が売上も上がりやすくなります。

特徴⑤多言語支援

出品の際にターゲットの言語で翻訳することが必要です。自社で翻訳できる人材がいない場合では、Shopee側に依頼すると翻訳支援が可能となります。またアプリの使い方といった基本的なことから出品のことまで、日本語ができるスタッフがサポートしてくれるので、販売国に合わせた言語で出品することができます。

特徴⑥集客に繋げるマーケティング機能

出品登録、注文数、売上といったことが無料で閲覧できるショッピー店舗管理ツールのセラーセンターがあります。セラーセンターではショップの販売や売上に関わる分析を行うことができ、例えば商品閲覧数、ショップ訪問者数、リピート率などの詳細が確認できます。

さらに売上を伸ばすための販促として、商品、期間、いくつかのプロモーションをクリックするだけで、セールや割引設定を行うことも可能です。分析を行うことで仕入れ数や在庫数のコントロールに役立ちます。

特徴⑦支払い一時停止で安全性を確保

LazadaやTokopediaといったライバルECモールとの差別化を図るために、Shopee Guarantee(ショッピー ギャランティー)」という機能が追加されました。Shopee Guaranteeとは購入者が商品を受け取るまで販売事業者に支払いがされない機能です。これは物が届かないといった不正取引に巻き込まれないように購入者を守るため、悪意のある事業者を減らし安全性を維持するため、モールの信頼を得てさらなる顧客を獲得するためなど、いくつもの役割を持っています。

Shopeeと人気のECモール3社を徹底比較

Shopee、同じく東南アジアで人気のLazada、アメリカを中心に日本でも大人気のAmazonを比較して見ていきましょう。

Shopee Lazada Amazon
初期費用 無料 無料 無料
月額費用 無料 無料 小口出品:商品ごとに100円(登録料なし)
大口出品:月額4,900円
販売手数料 2% 2% 約8%~15%
送料・物流 一部送料補助、提携物流会社の紹介あり 特になし 提携物流会社の紹介ありだが全額負担
展開国・地域 7エリア
(シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナム、タイ、台湾)
6エリア
(シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナム、タイ)
18エリア
(イギリス、フランス、ドイツ、カナダ、日本、中国、イタリア、スペイン、ブラジル、インド、メキシコ、オーストラリア、オランダ、トルコ、アラブ首長国連邦、シンガポール、サウジアラビア、スウェーデン)
販売者条件 個人・法人 法人 個人・法人
あり あり あり あり
多言語支援 翻訳サービス:英語から現地語
カスタマーサービス:あり
翻訳サービス:英語から現地語
カスタマーサービス:なし
翻訳サービス:なし
カスタマーサービス:なし
売上金受取り Payoneerで外貨によって入金され、日本円で引出し Payoneerで外貨によって入金され、日本円で引出し Payoneer/WorldFirstで外貨によって入金され、日本円で引出し

Shopeeでの出店を「BeeCruise」がサポート

Lazadaのアカウント登録や契約書、規約書など基本的に英語か出店国の言語となっています。そのためアカウント開設、契約、マニュアルの熟読、商品の説明や画像登録、顧客からの質問メッセージに至るまで多言語対応は欠かせません。しかしそういった点から越境ECを行いたくても多言語の対応が難しいという理由で、出店に大きなハードルを感じる企業も多いでしょう。

グローバル・マーケティング事業/海外進出支援事業を行うBeeCruiseでは、2019年よりShopeeと業務提携を行い、自社では対応に悩んでいたことを解決することができます。具体的にはShopee各国アカウント同時開設、各国商品紹介多言語翻訳、お問い合わせ代行、決済、税関手続きが必要な海外発送まで一貫して任せられるため、まるで国内ECモールを行っているような手軽さを感じられます。

Shopeeで出店を予定している方・出店を検討している方は、ぜひBeeCruiseを利用してみてください。

まとめ

この記事では東南アジアナンバーワンを誇るECサイト、Shopeeについて紹介しました。東南アジアのEコマース市場は拡大傾向にあり、Shopeeを含めたECサイトの顧客増加、ライバル企業の出店増加と賑わいは続いていくと予想されます。

海外進出や輸入を行う際には市場や認知度などのエリア別のリサーチ、ECモールでの広告運用、各国のインフルエンサーやKOLを活用したマーケティング、現地イベントや展示会へ出展など多くのプロセスがあります。オンラインショップは大手ブランドの出店によって、中小企業はリスク・コスト・労力など企業の体力が減ってしまうことがあるでしょう。

これから越境ECを行いたいと検討している方は自社では難しいことを越境ECのプロに任せて、スピーディーに世界の多くの人々へ自社の良い商品を広げていく戦略をとっていきましょう。

2大プラットフォームの一つでもある「Lazadaの特徴・実績」について詳しく知りたい方はこちらの記事もぜひご覧下さい。
台湾・東南アジア最大級ECモール「Shopee」出店サービス

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