「正規品を、世界へ」アニメ業界先駆者のグローバル戦略
Buyee for Eコマース
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エヴァンゲリオン公式ストア「EVANGELION STORE」
一番の理由は「海賊版対策」です。「エヴァストア」をスタートした20年前は、アメリカやEUのイベントに行くと明らかな偽物が堂々と売られている状況でした。そこで、ファンが正規品を安心して購入できるようエヴァンゲリオン公式ストアの運営をはじめました。アパレルや雑貨、フィギュアなど様々な分野の商品を販売できることも公式ストアならではの特徴で、今ではコラボしていない分野の商品を探す方が大変かもしれません。
Buyee Connectによる越境ECへの対応は2019年にスタートしています。アニメ業界では突出して早かったと思います。正規品を購入できるという安心感がエヴァストアの原点で海外のファンも公式ストアでご購入いただけるようになりました。導入当初から海外売上が立ち、現在まで実績を積み重ねてこられました。ここ10年くらいで海賊版はかなり見なくなり、消費者に本物かどうかを見極める力がついていると感じます。せっかく時間やお金をかけて買ったのに偽物だったら、お客様をがっかりさせてしまいますし、ブランド価値の毀損にも繋がります。エヴァストアがあることで正規品を購入できる、という点は非常に重要だと考えています。

2019年頃から実店舗でも免税対応やプレゼント企画など、海外に目を向けてはいましたが、越境ECで「海外専門」の施策に力を入れてきたわけではありませんでした。そんな中、Buyee限定の海外販売企画のご提案をいただきました。エヴァストアでBuyeeを利用して商品を購入された海外のお客様を対象に、オリジナルのノベルティをプレゼントするという企画です。アジアでは独身の日のようにセールへの需要が高い傾向があると思いますが、エヴァストアはブランドを安売りして売上をつくるような考え方はありません。購入特典をつけて付加価値を高めるという施策は、作品のファン層とも相性が良いのではないかと思いました。そして日本だと購入特典は当たり前ですが、海外では最近流行ってきていると聞き、需要はあるだろうと考えました。
海外限定記念キャンペーンを実施したところ新規ユーザーが増加しましたし、なにより海外のファンにエヴァストアを「知ってもらえた」という認知度拡大のところにも大きな価値を感じています。海外のファンから「特典が嬉しい」「自分たちだけもらえる特別感がある」という声をいただき手応えを感じています。海外のお客様にとって「自分たちを見てくれている」と感じられることは、ファンとして嬉しいことなのだと実感しました。
今後も海外向けの企画は検討中です。グッズは特典が欲しくて買う、というよりはもともと欲しいものがあるから購入されるものだと思いますが、時代の変化に合わせて今の若い世代が欲しいものは何だろうと常に考えています。これからもエヴァストアの存在感を広めていきたいです。

実は、いい意味で日本と同じようにやっています。海外向けに特別に意識したことはあまりありません。「お客様に支持いただける商品を訴求する」という、国内でやっていることと同じことを海外の方にも提供しておりご支持をいただいています。「日本らしさ」や「日本でしかできないこと」を海外の方にも認めていただきたいという気持ちがあり、国内のお客様が楽しんできた環境をそのまま海外のお客様に提供することに価値があると考えています。情報収集も同様です。当社のコンテンツはSNSの「X」との相性が非常によいのですが、日本語のみで情報発信しています。それでも海外の方は自動翻訳機能を使って、リアルタイムで情報を追ってくれています。例えば、最近出したG-SHOCKとのコラボ商品は、情報発信後の海外ファンの反応の速さに驚きました。インターネットを通じて情報の同期化ができるようになったことで、海外の方にも「今買わないといけない」という新商品のタイムリー性が重視されるようになっています。以前はグッズと言えばクオリティフィギュアというイメージでしたが、今は新商品が売れる印象です。

『エヴァンゲリオン』は2025年で30周年という長い歴史を持つ作品です。動画配信サービスや新劇場版の映画公開なども要因で、お客様の年代は10代からと本当に幅広く、男性だけではなく女性のファンも多くいらっしゃいます。そのため、エヴァストアとしては対象顧客の絞りこみはしていません。しかし、新鋭的なアパレルやファッションなどを提案してきたことで結果的に若いファン層が増えています。今シーズンは覚醒した初号機のシーンをデザインソースとしたMA-1ジャケットや『エヴァンゲリオン』の世界観を詰め込んだベースボールジャケットなども販売しており、実店舗ではメインディスプレイとして配置しています。欧米のお客様にはアパレルやフィギュアが人気ですが、グッズ収集の傾向があるアジアのお客様の方が購入総額としては大きいことも特徴です。


越境ECと実店舗の連携という意味では、よく売れる地域は意識しています。例えば2025年6月には「EVANGELION STORE SHANGHAI」を初出店しました。また、30周年記念フェアを国内アニメイトにて実施し、これをマレーシア、韓国、LA、タイなど、海外のアニメイトでも展開しました。実店舗での購買体験が良ければEC購入にも繋がりますし、その逆もあります。今後も周年企画などを通じて海外のお客様を取り込む施策を実施していきたいと考えていますので、BEENOSグループにご協力いただきながら一緒に進化していけることを期待しています。



株式会社ムービック/株式会社グラウンドワークス
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